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ご来光を拝む

2022年1月25日金、晴時々曇、17-22

年末年始にかけてコロナがつかの間収束、元旦、ご来光を拝みに東海岸の知念岬へでかけた。初日の出を見るのは何年ぶりのことか。たしか二十年以上まえに、東京湾奥の新浦安の埋立地で見たような覚えがある。

知念岬あたりは斎場御嶽に代表される本島で最も神聖な場所とされており、初日の出には絶好のポイントの一つだが、驚いたことに駐車スペースがないほどの混雑ぶり。はて沖縄では「初日の出」がこんなにもメジャーな行事だったのかと訝った。浦安の時はほんの数人しか周りにいなかったはずだが。ちなみに今年は波上宮など初詣の参拝客も多かった。コロナ収束の安堵感が人波を動かしたのだろうか。

コロナ禍における沖縄の被害は甚大だ。これは決して他人事ではなく、自身の体感としてこう言うほかない。経済的にはもちろんだが、10月に濃厚接触者と認定され自宅待機を余儀なくされたときには、コロナの脅威を肌身に感じたものだ。そんな脅威から一時的にも開放されたら、祝祭的な感覚に浸りたくなるのも無理はない。数十年ぶりの初日の出にはこのような心理が働いていたように思う。

神の島久高島からのご来光(2022年元旦午前7時22分撮影)

沖合に浮かぶ久高島は、ニライカナイにつながるという神の島だ。曇り模様の水平線を縫うように蒼海を射る神の島からのご来光に、自ずと心身が改まる。「今年こそは良い年に」と祈ったことだった。

 

 

1月25日現在、祈りもむなしく、コロナ感染は再び大爆発し、沖縄は数度目かのまん延防止重点措置下にある。飲食店は営業時間を制限され、自分自身も勤務日数の制限を強いられている。オミクロン株の感染力の強さを前に、もういつ感染してもおかしくない状況だ。ただ救いは、社会にある程度のコロナに対する耐性がついたことではないか。感染が不節制、不道徳の結果ではなく、いたしかたない、やむをえなかった、といった方向へ。不寛容からある程度寛容な社会へ。コロナ禍による経済的な不安が払底されるのが前提だが、感染者を蔑視せず日常的に起こりうることとしてケアのできる社会への転換をそろそろ発想してもいいころだと思える。

自粛下での楽しみ

2021年7月9日金、晴、27-32

2日に梅雨があけて以来、ずっと晴天が続き暑さも本格的になってきた。梅雨入りしたのは5月5日。当初は空梅雨か?と水不足が心配されるほど雨がふらなかったのだが、6月に入ってからは雨続きで、水瓶である北部のダムはどれも満杯状態だという。豪雨被害が起こるほどの大雨にも見舞われ、悪天候にはうんざりしていたのだが、晴れたら晴れたで猛烈な暑さにげんなりだ。

天候不順にコロナ自粛が相まって、気持ちも塞ぎ気味だ。仕事も緊急事態宣言中は自宅待機を余儀なくされて、暇はあるのに金はなし、自宅にこもる日々が続く。外で酒が飲めないので、宅飲みが唯一の楽しみとなってくる。あとは三線の練習をしたり、寅さんの映画を見直したりして時間をつぶす。そうこうするうちに酔っ払って眠りに落ちる。

生活リズムの根幹となっていたジム通いが、時短営業のせいで滞っているのが自堕落な生活に陥っている一因だろうと思う。筋トレはまったくやめてしまって、筋肉は落ちてしまったし、水泳もサボりがちで、たまに泳ぐとぐったり疲れる。お気に入りの波の上ビーチが宣言下で閉鎖になっているのも痛い。ジムのあと海で泳ぐのが何より気持ちよかったのだが、その楽しみもお預けをくらっている。

中部の真栄田岬近くにあるザネー浜で。本島でも屈指の美しい浜だ

そんな閉塞状態のなかで息抜きとなっているのが、南部や中部の天然ビーチに泳ぎに出かけることだ。南部ではあざまサンサンビーチ、みーばるビーチ、百名ビーチ、大度浜など、中部では残波岬、ザネー浜。いずれも人出が少なく、密を避けて楽しむには最適な環境だ。美しい海で存分に泳いで、日影に寝転んでビールを飲む。潮騒をBGMに涼しい風に吹かれながら午睡をむさぼる。

不謹慎だと叱られそうだが、これぐらいの息抜きをしないとストレスが溜まる。精神的には前向きなことをやる気がさっぱり起こらず、だらだらとその日暮しをしている。ブログも書くことがなく、また書く気も起きず、3か月も放置してしまった。だが今はそれでも構わないと思っている。

まあ「あせらないで、その日その日をなんとか生きてゆこう」というのが現在の心境であります。

移住3年目を迎えて

2021年4月8日木、晴のち曇、19-24

4月12日で沖縄に移住して丸3年になる。本当にあっと言う間のこと、と我ことながら驚く。現在63歳、この調子だと「気がついたら70歳の大台」ということにもなりそうだ。もっとも60でも十分楽しめるということに気づいたように、70になっても楽しいだろうなと今は思う。健康である程度のお金があればの話だが。まあ年金でまかなえるような暮らしの規模で楽しんでゆくということになるだろうな。

3年かかって、ようやく不十分ながら自分の居場所の足がかりがつくれた感じだ。もっともコロナの影響で、この1年というもの精神的にも経済的にも不自由で、困難な状況を強いられてきたので、現状では充実した沖縄生活が送れているとは言い難い。特にこのブログでのテーマである終の棲家探しの見通しがまったくたたなくなってしまったのが残念だ。候補地を探して、各地の海辺を見て歩くということもままならない。

しかしこの若狭界隈も悪くないなと思い始めている。海や公園が近くにあり、松山、久米などの飲み屋街にも近い。買い物、病院にも不自由しない。今住んでいるアパートは多少問題があるので、余裕ができたら近所のより条件の良い物件に移るつもりではあるが。海辺のコテージは借りるか民宿で代用するのが一番いいような気がしている。

交友関係は相変わらずの貧弱さ。ただ、ひとりだけ友人というか相棒というか、仲の良い人ができた。いい飲み仲間、カラオケ仲間なのだが、今は外で飲み歩くことも憚れるのでもっぱら宅飲みを楽しんだり、天気の良い日は散歩などして休日を一緒に過ごしている。とても楽しいのだが、自分が相手に精神的に依存しすぎていると感じていて、これはあまり良くない状況だなとも思い始めてもいる。このままだと失ったときのダメージがあまりにも大きくなりそうだからだ。多様性を求めて交友を広げてゆくべきなのだが、社交ベタな自分にはこれがなかなか荷が重い。

健康と若さを保つために2年前に始めたジム通いは順調に続いている。スイムでは上級クラスに進めず中級で1年間足踏み、筋トレではまったく筋肉がつかない(年齢のせい? 食事のせい?)という課題はあるが。楽しく、気持ちよく、マイペースでをモットーにのんびりやってゆこうと考えている。

最近念願だった三線の練習を始めた。入会した講座がとてもスパルタでついて行くのが大変なのだが、三線の演奏自体は比較的やさしく、テンポをおとせば初心者でもなんとかなりそうだ。ただし歌は節回しや沖縄言葉が難しく、覚えるのは容易ではない。2年間続けたウクレレサークルは休んで、しばらくは三線の練習に没頭する計画だ。

今年1年は、1 経済的な活路を見出す、2 転居する、3 交友を広げる、4 ジムを継続する、5 三線の上達、を具体的な目標として活動してゆく。

4年目の沖縄も楽しく、健康に過ごすぞ!

県立博物館・美術館を見る

2021年2月14日日、晴れ時々雨、24-20

2月に入って心地よい気候が続いていたが、数日前から再び天候不順となり、晴れたかと思うと大雨が降ったりと、洗濯物を干すのにも苦労する状況が続いている。1月下旬に名護あたりから始まった寒緋桜の開花は那覇まで下ってきており、今は盛りが少し過ぎたくらい。先週の休みには奥武山公園内の神社で満開の桜を楽しんだ。

緊急事態宣言下で勤務が2勤2休の体制に。久しぶりに土日が連休となったので、Mに案内をお願いして、沖縄県立博物館・美術館を見て回った。自分は沖縄の歴史、Mは特別展の正倉院宝物展がお目当てだ。彼女は博学で、沖縄の文化や生活に関するこちらのどんな質問にも的確に答えてくれる。何とも頼もしい相棒だ。

3時間ほど熱心に見て回ったところで、二人共へとへとに疲れてしまった。ここは欲張って一度に見るのではなく、小分けにして何回も訪れて楽しむべきだと意見が一致して、後日再び訪れることに。

美術館も一部分だけを鑑賞した。美術は正直よくわからないのだが、安谷屋正義の「道」、宮良瑛子の「無辜 ―いのり―」の2作品が特に印象に残った。忘れないようここに記録しておく。偶然にも宮良氏はMの高校時代の恩師だったという。

疲れたこと以外は大変満足できたのだが、図書などを備えた資料室がコロナ対策のせいで閉鎖されていたのが残念だった。伊波普猷が確立した沖縄学が現在どう継承あるいは批判されているのか知りたいというのが当面の興味なので、そこらへんの資料を追い追い読みたいと思っている。

来るときもそうだったが、帰りもまた雨に降られた。館内にいたときは青空が広がっていたのに…。「どちらかが雨女、雨男だね」と苦笑しあいながらファミレスのガストで雨宿り。鑑賞疲れをビールで癒やしながら雨が上がるのを小1時間ほどまつ。ガストはつまみのメニューも充実しており、平日のハッピーアワーなら酒類も半額で飲めることが分かった。もちろん感染症対策も十分になされているので安心できる。居酒屋としての実力もなかなかだなと感心した次第。これからは昼飲みに利用しよう!

県博には沖縄に来た当初から訪れたいと思っていたのだが、一人ではなかなか腰が上がらなかった。良き友人を得て、これでまたひとつ念願がかなったわけだ。

念願かなう

2021年1月22日金、雨、19-22

相変わらず天候は不順だが、ようやく暖かさが戻ってきた。三回目の冬を迎えたが、こんなに寒く感じたのは初めて。地元の人も今年は特別だと言っていた。近年、気候の変動を実感するできごとが多くなったような気がする。

美容師のKさんと知り合って、先日髪を切ってもらった。とてもいい感じ。「だんだんとカッコよくしていきましょうね」と言ってくれているので、この先が楽しみだ。Re-born計画にも拍車がかかる。

自分の髪は剛毛、多毛でなんとも扱いにくい。おまけに今では総白髪の爺さんだ。初めて行く散髪屋には「すごいですね」と必ず呆れられ、どんなヘアスタイルにしてもまとまりがつかずにダサくなってしまう。「なんとかならないもんかな」と思いながらもなんともできず、ムサ苦しいまま放置してきたのが昨年までの自分だった。

「アメリカ人の彼女ができれば、英語なんて簡単に話せるようになるのに」という安直な発想と同程度の思考回路で、「美容師さんと仲良くなれれば、俺の髪をなんとかしてくれるかも」と若いころから妄想してきた。だから飲み屋で出会ったKさんが美容師さんだと知り、興奮して思わず泣きついたという次第。Kさんはこの不躾な申し出を快く引き受けてくれて、自分の長年の悩みを解消してくれた。いまはまだおとなしいスタイルだが、そのうちもう少しワイルドな髪型にも挑戦するつもりだ。

髪を切った後は、Mちゃんと待ち合わせ。「さっぱりしたね」と言ってはくれたけど、ちょっぴり微妙な感じ。まあいいさ。そのうちカッコよくなって驚かせてあげるから、と自分に言い聞かせる。Mちゃんの案内で旧公設市場界隈をぶらつき、昼飲みを存分に楽しむ。地元の人とディープな場所で飲むというのもやりたいことのひとつだったので、これも念願がかなった。

「次は栄町を教えてね」とお願いしたが、ここにきて沖縄にも緊急事態宣言が出されたので、出歩くのがはばかられる状況に。新年明けてからMちゃんともう6回会っている。自分がせがんでいるせいなのだが、こんなにもオーバーペースでは「すぐに飽きられるかも」との懸念もよぎる。その意味では今回の宣言は、熱冷ましの妙薬となるかもしれない。本当にいい飲み仲間で大切な友人なので、今の関係性を大事に、ゆっくりと育んでいきたいと考えている。

一年の総括

2021年1月13日水、曇時々晴れ、17-10

最近の休日は付き合いに時間をとられ、昨年の総括もBWO(brain work out)も手がついていない。2年半かかってようやく、飲みに行ける友人ができたのだが、その分プライベートで使える時間が減ってしまった。人間というものはなんと欲張りな生き物なのだろうか、念願かなった現状を感謝こそすれ文句をいう筋合いはないのだが、今度は自分の時間がほしくなる。まったくわがままなことだ。

BWOは今月中にやるとして、ここでは昨年の総括を行っておきたい。

まずは掲げた価値観。

「愛する人たちと元気で楽しく暮らし、常に自由に新しいことにチャレンジしてゆく」

この価値観のもと次の6つのテーマを設けた。

1 健康 五十肩や白内障、ドライアイは改善。水泳や筋トレのおかげで問題なく過ごせている。ただ体重が66キロと減りすぎているので、タンパク質を摂って少し筋肉をつける必要があるかなと考えている。今後の課題は睡眠の質の改善だ。

2 心 精神面の向上は特になし。年の後半Mちゃんと知り合って、情緒は乱れに乱れる。一人ぼっちだから寂しいんじゃない、会いたい人ができたから寂しいんだ!  寂しさの本質を知った気がした。

3 コミュニケーション 90歳を過ぎた母親とzoom meetingをしたのが新鮮だった。元気そうでなにより。最近ようやく職場の人間と会話を交わすようになった。与那国出身70代のKさんは最初怖かったが、今では気軽に話せる仲に。誠実な人柄が好きになった。Mちゃんは沖縄で初めてできた友だち。結構な頻度で飲みに行っている。自分の気持ちが入れ込み気味になったとき、「気軽に楽しくでしょ」とたしなめてくれた。とても聡明な人だ。たしかに、この歳になって、重くて辛い関係はいやだ! 年越しも初詣も付き合ってくれた。感謝! ちなみに初詣は11日明けた午前2時に波之上宮に。休日の昼間の賑わいから一転、静寂で厳かな雰囲気のなかお参りした。初詣なんて何年ぶりだろう? 今年こそはいい年になるに違いない!!

4 ライフワーク python、英語は脱落気味。小説を書くことと、DTMで作曲することが今課題となっている。どちらも発想はかなりイケていると思うのだがなかなか継続できない。創作への畏れが潜在的にあるせいだろうか。とにかく今では小説家としての視線(妄想?)を持つことが、自分の存在意義であるとすら感じ始めている。今年もすこしずつでもいいので創作を続けてゆきたい。ウクレレは少し熱がさめてきた。どちらかというと三線を習いたい気分。もし始めるとするとまた物が増えることになるが。

5 経済 コロナの影響で収入は大幅減。わずかな蓄えを切り崩す日々だが、浪費が止まらず赤字の垂れ流し。このままではマズイと副収入の道を探るが、生来の怠け癖のため継続できず、社協の融資でしのいでいる状況。「野垂れ死に結構!」と終末の覚悟はあるが、子どもたちなど係累に迷惑をかけることだけは避けたい。終活や断捨離を始めたのも、そうした思いからだ。今年から経過措置の年金が少額でるので、それで赤字のでないような生活スタイルに立て直すつもり。

6 衣食住 衣は断捨離を進めており、古ぼけた服はどんどん処分している。買い物に行くのがめんどうなで足りない服をユニクロの通販で買っていたら、クローゼットがユニクロだらけになってしまった。安くて品質がいいので必然的にこうなるのだがかっこ悪い感は否めない。Tシャツ、短パン、島ぞうりでほぼOKなところが沖縄のいいところだったのだが、相手の服装がゴージャスなので、それに合わせるためファッションに気を使わざるを得なくなった(泣)。

食は自炊を始めた。弁当も手作りしている。外食は油が合わない気がして、飲み屋以外はほとんどいかなくなった。永年お世話になった「若狭弁当」にもすっかりご無沙汰だ(おばちゃんごめん!)。節約の意味もあって始めたのだが、毎日を元気に過ごせるようにと体にいい食材を選んでいたら外食よりもかえって高くついている。エンゲル係数バカ高なはず。ただ今のところ料理は楽しい。手間のかからない料理をYou Tubeで探しては試している。

住は「終の棲家」を探すことがメインテーマなのだが、コロナのせいで経済的にも物理的にもなんにもできていない。海辺のコテージを探そうにも外出もままならないし、経済的にもゆとりがまったくない。ある程度お金がたまったらヤンバルあたりに一軒家をかりて年金ぐらしをしようと目論んでいたが、赤字続きではこの夢は実現しそうにない。住めば都で、今住んでいる松山でもいいかなとも思っている。ヤンバルや離島にいい民宿を見つけて、別荘代わりに利用するというのがもっとも現実的なプランかな今は。ただいま住んでいるのは民間アパートなので、建て替えなどでいつ立ち退きを迫られるかわからないというリスクがある。常に公営住宅へのシフトを狙ってゆく必要はある。

無病息災で過ごせた年で、概ねよい一年だったと総括できる。飲み歩ける友だちができたことが大きな収穫だった一方で、収入減で赤字が膨らみ、老後に不安を残す結果となった。定住計画も大きく狂ってしまった。年金のおかげで赤字は解消できるのか、コロナが改善して収入が増えるのか。新年は経済面の立て直しが大きなテーマとなりそうだ。

 

二日酔いの新年

2021年1月1日金、曇り時々晴れ、14-10

イブをスルーされたMちゃんからお誘いがあったので、大晦日デート。イタリア人シェフのビストロで食事(ワインとチーズが旨かった!)。そのあと行きつけのカラオケバーでカウントダウン。Mちゃんのおかげで孤独な年越しから救われて、楽しく新年を迎えられた(紅白を見そこなったが…)。

元旦は10時頃起床。調子にのってシャンパンとスコッチをがぶ飲みしたせいで、かなりの二日酔い。今日は仕事なので酔い醒ましに若狭の岸壁を散歩した。風が冷たくて身が引き締まる思い。沖縄ではなかなか味わえない新鮮な感覚だ。人けのない岸壁の先端まで歩いて、大きく深呼吸する。泊港の漁船は大漁旗をはためかせ正月の風情を感じさせる。気持ちが大きくなり、煩わしい日々の些末な雑事はどうでもいいやって気分になる。散歩の功徳かな、いい正月となった(二日酔いは抜けないが)。

今年はもっと頻繁にこのブログを更新し、感情の動きを記してゆきたい。また新しくカメラや三線を始めたい。初期のころのように、ブログに写真を掲載できたらなと考えている。

イブ更けし 乾いた肌と 手羽の骨
冬鳥と 目が合いし浜 光満つ

 

I’m all right !

2020年12月10日木、曇り時々雨、22-20

12月に入って悪天候が続いている。雨が降り続き日照時間がほとんどない。来週半ばまでこんな天候だそうだ。コロナ自粛のストレスと相まって気が滅入る。

娘、Sさん、Mさん、Fさんと立て続けに連絡が来た。普段はまったく孤独な状態で過ごしているので、こんな日もあるんだなあと不思議に思っていたが、ふと思い当たった。これらの人はこのブログの数少ない読者なのだ。気がつけば2ヶ月間ブログを更新していなかった。どうやら「あいつ生きてんのかな~」って心配させてしまったようだ。

こんなつまらないブログでも自分の存在証明=コミュニケーションツールになっているんだなと改めて認識、これからは少し内容を面白くして、できるだけ頻繁に更新して、I’m all right ! を発信してゆきたい。

コミュニケーションといえば最近、南大東島出身の美魔女Mちゃんと頻繁にあっている。プライベートなことは聞かないので、本名も年齢も職業も知らないのだが、食事にでかけたり、カラオケしたりと淡いデートを楽しんでいる。たぶん40代後半ぐらいの年齢なのだが、どこか少女の面影が残る美しい人だ。それでいて天真爛漫で、率直で気取りがない。

沖縄に来て2年半。一人の生活をエンジョイして、少しも寂しいなんてことは思わなかったのだが、Mちゃんと出会ってから、逆に寂しさという感情を思い知らされている。ともあれ今日は「一人でも大丈夫」なんて思い上がっている自分を心配してくれている人々がいるんだ、と胸に刻んだ日となった。

ビタミンC

2020年10月15日木、晴、25-31

バランスのとれた食事をしようと思い立って、できるだけ自炊をするように心がけている。食事を変えたからと言ってすぐには効果を実感できるものではないが、心なしかこのところ体調が良い。なかでもこれはいいと思えるものがビタミンCだ。これを摂りだしてまだ半月ほどだが、多少風邪気味でもすぐに回復したり、荒れ放題だった肌の状態も改善するなど、なかなかの働きぶりをみせている。

ビタミンCの一日の最低必要摂取量は100mg程度、効果を実感するためにはその10倍ほどの1000mgが必要だという。随分昔にサプリで大量にCを摂っていたことがあったが、効果を実感するには至らなかった。なぜか? それは摂り方に問題があったのだ。一度に1000mg摂っても、身体に吸収できるのはわずかで、それ以外は尿として排出されてしまう。だから少量ずつ摂ってビタミンCの血中濃度を一定に保つことが大切なのだそうだ。

こまめにビタミンCを摂るのに最適なのが、ノーベルのVC3000というのど飴。1粒に130mgのCが含まれているので、2時間おきに1粒、一日で8粒ほど舐めれば1000mgが達成できる。目安は尿が黄色くならない程度。黄色いのはCが排出されている証拠なので、摂り過ぎということになる。この飴はノンシュガーでビタミンB1B2、ハーブなども入っているので、常食しても問題なさそうだ。このやり方によってビタミンCが一定量体内にある状態が常に保てているので、目立った効果が出ているんじゃないかなと推測している。

心理学でif then効果というものがある。これは「もし~なら、・・・する」という行動パターンが脳に満足感を与えやすいというもの。飴を舐めることは、この効果も得ることもできる。「自分にご褒美を与えたいなら、飲酒する」というパターンを、「飲酒したいなら、飴を舐める」に変えればいいのだ。ご褒美を酒から飴にシフトする訳だ。こう考えることで家飲みの回数は随分減っている。

ただこれには落とし穴があって、善い悪いにかかわらず脳は急激な変化を嫌うそうだ。いくら身体に良いからと言っていい子ちゃんばかりしていると、脳の猛反発をくらう。そのあげくすべてが嫌になって、元の木阿弥になってしまうというパターンだ。このパターンはこれまで何度も経験してきているおなじみのものだが、はっきりと意識しておいたほうがいい。まあ元に戻ったらまた始めればいいだけなんだけど。

いつまで続くかわからないけど、どこにでもある安価なのど飴が体調に劇的ともいえる変化をもたらしたことを記録に残しておく。

 

得した気分

2020年10月7日水、晴のち曇り、24-28

台風14号が大東島に接近中で、沖縄本島もやや風が強くなってきている。まだ油断はできないが、今年も本島に限っては台風による被害はそれほどなかったと言える。

コロナは4連休中の人出が影響してか、20人台の感染者が連日出ており、収束感には遠いのだが、マスク、検温、消毒というwith コロナのライフスタイルが定着して、それなりの日常を取り戻しつつある。5日からはウクレレ教室も再開し、自分の狭い生活範囲ではほぼ支障なく過ごせている。もともと人が多く集まる場所には出向きたくないたちなので、密を避けるのもやぶさかではない。もっとも大幅な収入減は3月ごろから続いており、回復の見込みは立っていない。こちらは社協の生活支援資金を借りたので、それで当面なんとかやり過ごそうと考えている。

5日の朝、ウクレレ教室に行こうとあせって準備をしているなか、免許証やカード類を入れた定期入れが見当たらない。とりあえず部屋中を引っ掻き回したが見つからない。さてはどこかに落としたかと懸念しながら教室へでかけた。気がかりでレッスンどころではないと思ったのだが、いざ始まると久しぶりの練習につい熱中して、2時間のあいだ気にもならなかった。(ウクレレの魅力がすごい!せいなのか、自分がノーテンキなだけなのか?)

部屋に戻ってもう一度念入りに探すが見つからない。会社に連絡して、前日乗った車を探してもらったがやはり見つからない。「ああ今日の休日も台無しだ」と観念。手続きに要する時間やら手間やら経費やらが頭に浮かんできてうんざり。まずカード会社4社に紛失届を出し、警察署に出向いて免許証を仮発行してもらってなどと段取りを考えている最中に、会社から「見つかった」との電話。

ホットしてさっきまでのユーウツが一転ウキウキ気分に。「この休日を存分に楽しもう」なんて非常に得した気分で、最高にテンションが上がった。すぐさま手土産もって会社まで取りに行き、帰り道は久しぶりにうみそら公園をサイクリング。真夏には暑くてそんな気分にはなれないが、秋風が吹く浜辺を走るのはとても気持ちよかった。

なぜか全能感すら感じて、筋トレも水泳も絶好調。その勢いで「遊」でビールで乾杯。そこでママさんに中島みゆきの「根雪」という歌を教わった。独特な美しいメロディーが印象的で、今年出合ったなかではベストと言っていいくらいな名曲だ。早速ウクレレのレパートリーに取り入れて、ママに聴いてもらいたいと思っている。「up night」ではall by myselfを初めてうまく歌えて、マスターに褒めらた。ご満悦でほどほどに飲んで、本当にいい休日となった。

この小さな事件は、平穏無事な毎日がいかに大切かを教えてくれた。それから幸福感をもたらしてくれるのは、気持ちのありかただということも。

一日の終りを「今日も何事もなく過ごせた。本当にラッキーで最高の気分だ!」という言葉で締めくくりたいものだ。