気持ちの動き

2020年7月7日火、晴時々曇り、27-33

英語日記をつけるという動画を見ていたら、講師が「書くことがなくなるのは行動を記録しているから。毎日変わった行動をとっている訳ではないので、毎回同じことを書くはめになり、うんざりしてしまう。それでは日記ではなく日報だ。日記とは情緒や感情、感動などを記すもので、そうすることで書くネタに困ることがなくなり、記録としてもより価値の高いものになる」といった趣旨のことを話していた。

同感。ブログの更新が滞っているのは、まさに異なるイベントが発生するまで書くことがないから。そこで行動記録から気持ちの動きを記す内容にシフトしたらどうか? そうすることで更新頻度が上がるはずだ。少なくても週に一度は更新したいと考えている。このブログを始めたころのように、できれば写真も掲載したいところだが、それはそのうちということで。カメラが使わないまま放おってあったので、今少しずつ勉強しているところ。移動手段を手に入れることができれば、県内各地へ撮影旅行ができるのだが。これはこのさきのお楽しみにとっておく。

さて、前回の更新から一週間。気持ちが動いたことを書き出してみる。普段はめったにないのだが、人と口論になったのが二度ほどあった。一度目は、帰ろうとする彼女をむりやり引き戻そうとする若い男と。「あんたと一緒にいて何が楽しいわけ」と罵声をあびながらもしつこく追いすがる彼。「兄さんいい加減にしろよ」と口をはさむ自分。男と口論になり、北九州気質まる出しの荒っぽい言葉を吐いてしまった。彼女のとりなしで事なきをえて、最後は二人一緒に夜の街に消えていった。二度めは自分の主張を絶対に曲げないおばさんと。同じ事柄に接しても他人と解釈が違うことがある。そのとき自分が間違いないと認識している事実=正義、を否定されるとついムキになってしまう。これは自分の欠点で、「正義ほど厄介なものなし」と言い聞かせて自戒しているのだが、これがなかなか治らない。自分の正当性を主張する彼女と言い争いをする自分。途中で不毛さに気づいて、何やってんだかと自嘲してしまった。

ちょっとは心が浮き立つこともあり、二人の魅力的な女性と出会った。一人は容姿はふつうだが歌声がとても魅力的なSさん。四十代ぐらいの分別のある大人の女性だ。もう一人は同じ四十代だが若くて美しいTさん。こちらは大人の色気とは程遠い、傷つきやすい少年といった雰囲気だ。後で人に聞いたのだが元アイドル歌手だったとのこと。調べるとWikipediaやYoutubeにものっているメジャーな世界を経験した人だった。酔ってさかんに毒を吐きながら媚を売るといったふうで始末に負えないのだが、どこか捨て鉢で危なっかしいところが放おっておけず、興味をそそられた。

Tさんとは歌の趣味があって、二人で自分の行きつけのバーにでかけた。とてもいい雰囲気になったのだが、何かの拍子でTさんがマスターを激怒させてしまった。店を飛びだした彼女。後を追う自分は、心に傷を抱えているだろう彼女を守りたい気持ちになっていたが、彼女は自分の腕を振り切って夜の街に消えてしまった。なぜ強引にでも抱きとめなかったのかと悔やまれる。荒れずにはいられないやるせなさ、そんな彼女の心持がわかるような気がするのだ。結局このデートはTさんにもマスターにも気の毒な結果となってしまった。

「俺はまったく恋愛には向かないな」 翌朝、あの口論をした若い男の振る舞いと自分のそれとを比べながら、二日酔いの自分はそうつぶやいていた。

落陽や東シナ海へ斑猫

 

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